作曲家L氏のことでは、作曲家某L氏(だから、某でもなんでもないし)について相変わらずピアノ曲偏重の資料です。 題名のついているものが多いのだから、 ご存じの方にとっては、本当に某L氏、まるわかりですね(笑) ではでは 1811年 生まれる(オーストリア生まれなのね~) オーストリア・ハンガリー二重帝国時代です。 彼自身はハンガリー人。ハンガリー読みの名前はフィレンツ。 1817年 6歳、父の手ほどきでピアノを始める。 1823年 ウィーンにてデビュー演奏会! 以降、ツエルニーにピアノをサリエリに作曲を習う (優秀だったから御月謝なしで!) 1824年 パリ&イギリスデビュー演奏会 1832年 ショパンと出会う(21歳) このころ、パガニーニの演奏に出会う。 数々の恋愛遍歴を重ね、数々の伝説を残し、 膨大な数の演奏会を重ね、某大な数のピアノの弦を切り(笑) 膨大な数の作品と、演奏家として名をなした生徒を残した。 明治時代、日本側がまずコンタクトをとり、 「音楽取調係教授」に要請したのはこのL氏に・・・だった と漏れ聞いている(関係者情報 笑) でも、こんな極東の地にそんな有名人が来てくれるわけもなく・・・。 某Bメソッドは「大人から趣味でピアノを始める人のための」教本。 そして、例の手の形も骨格の弱い東洋人向けの苦肉の策だったらしい。 もし、L氏ご自身が日本に来ていたら???? 日本のピアノ事情はずいぶん違っていただろうにね・・・・。 L氏は長生きだった。 だから、シュトラウス2世にも、そしてなんと! フォーレ・ドビュッシー・アルベニスにも会っている。 ご承知のとおり、ショパン・メンデルスゾーン・シューマンは同時代人。 娘、コージマはビューロー夫人~ワーグナー夫人となったし、 ザウアー・シロティ・ラモンドは直弟子なのである。 なんだか、「今」につながる系譜がくっきりと見えてくる。 Lセンセはやっぱり偉大なのだ!・・・たぶん・・・・。 1886年 74歳にして生涯最後の演奏会ののち ドイツ、バイロイトにて(ワーグナーのオペラを聴いたあと)没。 このとき、聴いていたオペラは「トリスタンとイゾルデ」だったそうな。 さてさて、次の項にて、L氏の華麗なる作品群のご紹介をば。 (☆は楽譜あり ★は過去に演奏経験あり) 12の課題による練習曲 (S,139の第1版、1826年) 24の大練習曲 (S.139の第2版、1837年) 超絶技巧練習曲 (1851年) パガニーニ超絶技巧大練習曲 (S.141の第1版、1837年) ☆ パガニーニ大練習曲 (1851年) ★ 3つの演奏会用練習曲 ★ S.144/1 1番 悲しみ 38-2 S.144/2 2番 軽やかさ 38-3 S.144/3 3番 ため息 38-5 2つの演奏会用練習曲 ★ S.145/1 1番 森のざわめき 38-7 S.145/2 2番 小人の踊り 38-8 68の技巧的練習曲 (ハワードは62番だけを抜粋) 48-17 ディアベリのワルツによる変奏曲 26CD1-1 メユールの「エジプトのヨセフ」による変奏曲 26CD1-3 8つの変奏曲 26CD1-4 ロッシーニの主題による7つの華麗なる変奏曲 26CD1-5 ロッシーニとスポンティーニの主題による華麗なる即興曲 26CD1-6 華麗なるアレグロ 26CD1-7 華麗なるロンド 26CD1-8 ☆ スケルツォ ト短調 26CD2-2 パンスロンの歌の旋律による性格的大独奏曲 未収録 詩的で宗教的な調べ S.173/4の1稿 7CD1-6 ☆ 旅人のアルバム (「巡礼の年」の前稿集) ペトラルカのソネット★ 1番 ソネット104番~我が心に平穏なし S.161/5の第1版 21CD2-5 2番 ソネット47番~祝福されよあの日 S.161/4の第1版 21CD2-4 3番 ソネット123番~我は地上に天使を見た S.161/6の第1版 21CD2-6 ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲 S.161/7の第3版 51CD2-19 ☆ アダージョ~ダンテ・ソナタ・アルバムリーフ S.161/7の断片 4-14 ヴェネツィアとナポリ (S.162の第1版) 巡礼の年第1年~スイス 巡礼の年第2年~イタリア 巡礼の年第2年補遺~ヴェネツィアとナポリ ☆ 巡礼の年第3年 4番 エステ荘の噴水 12-18 ★ 「マリー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン王女のアルバム」より 瞑想 「ノクターン」 ロマンス S.301aより 25-14 バラード1番 2-1 バラード2番(第1版) S.171の第1稿 40-12 バラード2番 2-2 コンソレーション (3番を除きS.172の第1版、1845) ★ 目覚めた子の賛歌 47-9 前奏曲 47-10 マリーの連祷 47-11 前奏曲と詩的で宗教的な調べ コンソレーション ★ 詩的で宗教的な調べ 悲しみの聖母~ロッシーニの「クジュス・アニマム」より序奏 7CD2-18 詩的で宗教的な調べ 子守歌 (1版) 26CD2-23 S.175 伝説 S.175/1 1番 小鳥に語りかけるアッシジの聖フランチェスコ 2-3 ☆ S.175/2 2番 波を渡るパオラの聖フランチェスコ 2-4 ★ 大独奏曲 51-3 演奏会用大独奏曲 3-7 スケルツォと行進曲 28CD1-1 ソナタ ロ短調 9-1~13☆ 「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲 3-2 バッハの「泣き、悲しみ、悩み、おののき」の主題による変奏曲 3-3 ジングシュピール「アルミラ」よりサラバンドとシャコンヌ (ヘンデル=リスト) 6CD1-6 クリスマスツリー (パリでの手稿、S.186の第1版) 聖ドロテア 7CD2-14 諦め (1版) 11-5 我らが主イエス・キリストの変容の祝日に ピアノ小品1番 変イ長調 2-7 ピアノ小品2番 変イ長調 S.170の主題による ピアノ小品 変ニ長調 S.170の主題による ブロックヴィル侯爵夫人―音楽の肖像 ノクターン 即興曲 2-6 5つのピアノ小品 小品 嬰ヘ長調 11-11 モショニーの葬儀 S.205a/7の第1版 11-27 ペテーフィの追悼 S.205a/6の第1版 11-28 墓場の子守歌 S.196の第1版 36-16 エレジー1番 9-14 エレジー2番 9-15 トッカータ 11-4 国家~ウィルヘルム皇帝! 36-19 子守歌 交響詩13番「揺りかごから墓場まで」より S.107より 11-6 灰色の雲 11-2 悲しみのゴンドラ R・W~ヴェネツィア 11-20 リヒャルト・ワーグナーの墓に 11-21 眠れぬ夜~問いと答え 11-1 眠れぬ夜~問いと答え (別稿) 11-10 瞑想 11-3 ハンガリーの史的肖像 葬送前奏曲と葬送行進曲 S.205a/3へ 11-29、30 夢の中で~ノクターン 11-14 ボロディンのポルカによる前奏曲 35-7 不運 (凶星!) 11-7 ワルツ イ長調 26CD1-2 華麗なる大ワルツ S.214/1の第1版 ワルツ 変ホ長調 S.209より 憂鬱なワルツ (第1版) ワルツ 56CD4-2 レントラー 変イ長調 1-7 レントラー へ長調 56CD4-3 お気に入りの小さなワルツ マリオット~マリーのワルツ 4-13 即興ワルツ 1-9 3つのワルツカプリース ペレ・ナルボンヌ夫人の回転木馬 11-8 S.215 忘れられたワルツ メフィスト・ワルツ3番 (第1版) ☆ メフィスト・ワルツ3番 1-4 調性のないバガテル 1-12 メフィスト・ワルツ4番 (第1版) メフィスト・ポルカ 56CD3-7 ギャロップ イ長調 28CD1-5 半音階的大ギャロップ 28CD1-4 舞踏会のギャロップ 26CD2-17 華麗なるマズルカ 28CD1-3 マズルカ ヘ長調 (偽作) 2つのポロネーズ 死のチャルダッシュ 28CD1-9 チャルダッシュ 祝典前奏曲 28CD1-11 葬送行進曲 56CD4-6 ゲーテ記念祭のための祝典行進曲 忠誠行進曲 (1稿) 岸壁から大海へ ハンガリー行進曲 変ロ長調 ビューロー行進曲 祝典ポロネーズ ハンガリー風英雄行進曲 ハンガリー突撃行進曲 ハンガリー快速行進曲 勝利行進曲 ハンガリー行進曲 変ホ短調 フス教徒の歌 (クロフの歌による) 27-8 女王陛下万歳 (イギリス国歌) S.694と関連 27-2 羊飼いファリボロ 20CD2-13 べアルンの歌 20CD2-14 ラ・マルセイエーズ (フランス国歌) 27-12 鐘は鳴る 27-14 アンリ4世万歳 27-13 S「さらば楽しまん」のパラフレーズ 40-1 2つのハンガリー徴兵歌~思い出 (ファイとビハーリの作品に基づく) ハンガリーのロマンス ハンガリーのテンポ S.243-1より 56CD4-7 ハンガリーの民族旋律と狂詩曲 ハンガリー狂詩曲12番~22番 ラコッツィ行進曲 (別稿) 27-15 3つのハンガリー民族旋律 S.244/6へ 27-4~6 ハンガリー狂詩曲 (1~14番) 4番 のみ ★(ソロ・連弾とも) 「ラコッツィ行進曲」 5つのハンガリー民謡 プスタの悲しみ 12-13 ナポリのカンツォーネ 27-3 ヴォロニンスの落穂 ポーランドの旋律 (S.249/2とS.127の主題による) ドゥムカ 56CD4-4 コサックの民謡 56CD4-5 ナイチンゲール (アリャビエフの歌曲編曲) 40-8 アラベスク 別れ 11-22 スペインの主題「密輸入者」による幻想的ロンド (ガルシアの「サルスエラ」の主題による) 45-6 ロマネスカ 45-2 スペインの形式による演奏会用大幻想曲 45-1 スペイン狂詩曲 45-3 ぜえはあ・・・多い!多すぎる・・・。 これでもパラフレーズ(アレンジ曲)は除いております。 しかも、L氏は初見の天才で、一度みたらすぐに完璧に弾いた。 だがM氏いわく、「最初にして最後」だったらしい。 なぜなら、2度目からは、勝手にアレンジしてしまって 原曲のとおりに弾かないという(笑)わがまま者だったから。 ではでは、某L氏のこと・・・以上です。 ジャンル別一覧
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